2010年09月15日

酒の席での思考麻痺

 皆で酒を飲んでいました。何となく、一人一品、「仕上げ」系のものを頼む流れになりました。店はややせわしなく、ゆっくりメニューを吟味できるような雰囲気ではありません。また、酒もまわっており、やや思考力が減退していました。そのため、皆が頼んだ「五目焼きそば」を「自分も」と言って注文してしまいました。
 いざ出てきた皿を見ると、私の苦手な菌糸類とタケノコがわんさか乗っていました。思い出してみたら、子供の頃、「五目」のつくものを食べると、ことごとくこの菌糸類がついてきて、最悪の思いをしたものでした。その辛い記憶が、アルコールのおかげで吹っ飛んでいたようでした。

 というわけで、仕方なく麺と肉と野菜だけを食べました。このあたりは、完食を強いられた子供の頃とは違います。しかしながら、味の感想は、子供の頃とさほど変わりませんでした。
 しかも、帰宅後しばらくして、激しい腹痛に襲われ、何度も目を覚ましました。これが、五目焼きそばの衛生管理に問題があったのか、自分の精神的なものなのかはよく分かりません。
 しかしながら、結果として、さんざん不味い思いをしたうえで、帰宅後に布団の上でのたうちまわった事だけは確かです。
 振り返ると、五目焼きそばを注文してしまった時の心境は、飲酒運転をする人のそれに近かったのかもしれません。酔いに任せての軽薄な行為が、いかに厳しい代償を求められるかを、文字通り身をもって痛感しました。
 というわけで、今後、生きている間は「五目」と名のつくものは、どんな精神状態であろうと注文しない、と予防の意味を込めて強く心に刻んみました。

2010年09月15日 23:59