2010年05月25日

伝統と現実

 出羽海部屋が、114年ぶりに関取ゼロになりそう、というニュースを見ました。かつては、幕内の西方力士のほとんどを占めた事もある超名門部屋でした(まあ、これはこれでちょっと異常ですが・・・)。
 そこで興味を持ち、サイトから力士一覧を確認したのですが、外国人力士は一人もいませんでした。伝統のある部屋らしく「国産主義」なのかもしれませんが、やはり現在の相撲界において、それではやっていけない、という事なのでしょう。

 ところで、名門没落といえば、出羽海部屋ほどの歴史こそないものの、横綱四人・大関三人を輩出した二子山部屋を継承したところ、あっという間に関取ゼロになった、現貴乃花部屋もかなり有名です。
 こちらもやはり当初は「国産主義」だったものの、現実の厳しさにモンゴル人力士・貴ノ岩を採用しました。すると、その貴ノ岩があっという間に部屋頭となっています。
 国産主義の人には残念なことなのでしょうが、これが相撲界の現実という事なのでしょう。伝統への拘泥というものの怖さを感じさせられたニュースでした。

2010年05月25日 23:31