2010年04月30日

「ゆとり世代」

 文部省(当時)の指導要領が「ゆとり教育」と呼ばれるものになってから学校教育を受けた人達の事には「ゆとり世代」という蔑称がつけられています。以前から使われていた言葉ですが、今年の大学を現役合格した今年の新卒が、その世代に該当するようで、今春から、より多くこの言葉を見かけるようになりました。
 うちの会社の場合、新卒は本社に配属されないので、実際にその「ゆとり世代新卒」と会話をした事はありません。したがって、その「ゆとり世代」の人達が、それより上の世代と異なるのかどうかは分かりません。

 とはいえ、この「区分」にはかなりの疑問を感じます。
 実際に見受けられる、「ゆとり世代」批判を見ることもありますが、率直に言って、単に、「経験が浅いゆえの失敗」をあげつらっているだけとしか思えません。少なくとも、彼らの言動と指導要領の変化に因果関係があるとは思えません。
 結局のところ、少々言葉を変えた「最近の若い者は」なのでしょう。まあ、これ自体はどの時代にも存在する感情ですから仕方ないとも言えます。とはいえ、それと学習指導要領を結びつけて考えるのは、傍から見ると、かなり滑稽なことであります。

2010年04月30日 23:33