2010年04月08日

正直な広告

 電車でサラ金の広告を見ました。他社の広告は「とにかくソフトな印象を持たせたい」というのが主流ですが、その会社はかなり直接的でした。
 広告の中心にはカレンダーが描いてあり、毎週が、異なる会社の返済日となっています。要は、このカレンダーの持ち主は多重債務者なわけです。
 そして、月初に「融資申し込み」と書いてあり、月末に「融資予定日」と書いてあります。つまり、このままでは、この多重債務者氏は返済日に返す金がありません。

 そして、カレンダーの脇に「不動産担保で3日のスピード融資」と書いてあります。要は、当社から借りれば、他社への返済する金を捻出できる、という宣伝なわけです。
 しかし、これは何の解決にもなっていません。これまでの借金を返すためにさらなる借金を重ね、さらに土地まで担保に取られるわけです。「翌月のカレンダー」の書き込みはより悲惨な事になっているでしょう。
 要は、堂々と「多重債務者を食い物にする」とうたっているわけです。正直であるとは思いましたが、少し露骨すぎるのでは、とも思いました。

2010年04月08日 23:53