2010年03月31日

捏造報道の常習犯ほか

 スポーツニッポンとかいう「新聞社」が、北海道のダルビッシュ投手にインタビューをしました。そして、本人が何一つ、そのような発言をしていないにも関わらず、衝撃告白!ダル(中略)メジャー前向きなどという、本人の言った事と正反対の捏造記事を発表しました。
 まあ、この会社が捏造記事を作成するのは日常茶飯事です。昨年も、当時現役のプロ野球監督だった人に対して、何度も捏造記事を作成して中傷していました。

 ちなみに、ダルビッシュ投手が捏造に対する批判をしたのは30日ですが、それから丸一日たっても、該当記事は訂正もされずにネットに公開され続けています。
 まあ、これも予想された事で、昨年、同様に捏造部分を本人がブログで具体的に批判した際も、その記事を載せ続けていました。典型的な「厚顔無恥」というやつです。
 これらの事をまとめると、この会社にとって、「事実が何か」などという事はどうでもいい事である、という事がよくわかります。
 まあ、読むほうとしては、無用な事実誤認を避けるためにも、「この会社が発表した記事は基本的に信頼する価値はない」という事を大前提として読むよりないでしょう。

 話は変わりますが、本日の試合で、横浜のスレッジ選手がサヨナラ3ランを打って読売に勝ちました。それ自体は大変めでたい事です。ただ、その後のヒーローインタビューには少々驚きました。
 スレッジ選手にとって、横浜に移籍後初めの本拠地でのお立ち台です。当然、ファンに色々伝えたい事があるでしょう。
 そんな中、アナウンサー氏は「昨年のCS第1戦のサヨナラ満塁本塁打を思い出しました」などと言いました。
 確かに、あの本塁打はCSの流れを決定づけた一発であり、自分も強く印象に残っています。質問者がそれを思い出す事自体は別におかしくありません。
 しかし、スレッジ選手は今では横浜の選手です。当然ながら、横浜ファンにとって、その本塁打と、今日のサヨナラ本塁打では全く意味が異なるものです。この場で発する必要は全くありません。
 当然、本人も回答に詰まり、結果的にその質問は完全に無視していました。当然かつ適切な対応と言えるでしょう。
 捏造記事の異常さに比べれば有害度はありません。とはいえ、報道者の質の低下ぶり、というものをより一層感じさせる一言ではありました。

2010年03月31日 23:59