2012年07月19日

ああ、北はり磨

 相撲の結果を見ていたら、「北はり磨」という表記の力士を見ました。「はり」が平仮名なのは、JISで使われていない漢字を使っているからです。
 確かに、20世紀末に、「火偏に華」という漢字を使っている力士がおり、ひらがなで「よう司」と表記されていました。
 しかしながら、当時はともかく、今はインターネットが前提となっている時代です。にも関わらず、そのように、ウェブサイトの表記できない文字を四股名に使う、という感覚にまず驚きました。
 ウィキペディアで調べたところ、「はり」は「石編に番」でした。しかも、その理由は「師匠の四股名である『北の湖』の『北』に、出身地の旧国名である『播磨』を組み合わせた」となっていました。
 一方、この関取の出身である、たつの市は、兵庫県の分類では「西播磨」となるそうです。つまり、強引に師匠の名前をつけた結果、西播磨出身の「北『石番』磨」が誕生した、という事になります。
 わざわざ「石編」に変えたのは、画数などのゲン担ぎなのでしょうか、それとも「北播磨」出身ではない事を強調するためなのでしょうか。それともまさか、10数年前に人気を博した異端力士漫画の主人公と同じ字を使うことを回避しようと考えたのでしょうか。
 いくつかのサイトを見ても、この四股名がついた真相は分かりませんでした。ただ、ネット対応・出身地「播磨」に対する考えのいずれにおいても、「つけてはいけない四股名の見本」としか言いようがないな、と思いました。

2012年07月19日 23:35