2012年05月19日

断水騒動と基準値

 利根川にホルムアルデヒドなる毒物が流れました。その結果、野田市・柏市などで断水が起き、地元の人はかなり困ったとのことです。
 自宅も職場も断水はなかったのですが、やはり気になります。そこで、ホルムアルデヒドについてちょっと調べてみました。当然ながら、摂取すると体に良くなく、発がんのリスクも確認されているとのことです。
 しかしながら、至近距離で直接浴びると死んでしまったり、周囲にばらまかれると数十年間人が住めなくなる、というものではないようです。
 とはいえ、この措置は当然だと思います。安全を確保するために基準値を設定し、それを超えないまでも近い数値が出た以上、一時的な不便が生じようと供給停止すべきでしょう。
 逆に言えば、1年2ヶ月ほど前に発生した原発事故で、「このままだと困る人が出るから、基準値を変更した」という措置がいかに異常だったか、という事が改めてよく解りました。
 実際、2011年3月11日以前では出荷できなかったものを、基準値を変えて流通させたわけです。これは、今日の野田市や柏市で、基準値以上のホルムアルデヒドが入った水を市民に飲ませたのと等しい事です。
 別の意味で今の日本の異常さを痛感させられた、ホルムアルデヒド騒動でした。

2012年05月19日 23:44