2012年05月14日

HPマシンのファンクションキー

 仕事用に日本HPのパソコンを買いました。最大の理由は求めているスペックを満たしている中で一番安かった事です。そして、次の理由は、前にいた会社が標準で日本HPのマシンを入れており、使用並びにメンテナンスに慣れていた、というのがあります。
 というわけで、使い始めたのですが、いきなり、不可解な事が発生しました。カタカナ変換をしようとしてF7キーを押すとボリューム調整画面が出てきます。また、名前をつけて保存しようとF12キーを押したら、保存画面が出ず、代わりにネット接続が切れてしまいました。
 一瞬、初期不良かと思ったのですが、調べてみたところ、これは仕様でした。他社のノートPCもファンクションキーに特別機能を持たせています。たとえば、Fnキーを押しながら「F6」キーを押すと、出力モニタの切替ができる、といった感じです。
 ところが何故か、HPのマシンは、そのFnキーを押しながら使う機能をデフォルトにしてしまったのです。たとえば、F12キーを押すと無線LANのオン/オフを切り替える、といった具合です。
 製作者としては、自慢の機能を使ってもらいたいがために、あえてそのような特殊な仕様にしたのでしょう。しかしながら、使っている側としてはこれほど困った事はありません。
 Windwsを使っている以上、本来、どの会社が作ったPCであろうと、同じキーを押せば同じ反応をするのが筋としたものでしょう。その大原則を崩してしまっているのです。
 幸い、BIOSの設定を変更する事により、本来の設定に戻すことができました。とはいえ、操作ミスのリスクを考えると、普通の人に「HPのパソコンはファンクションキーが変ですが、BIOSで設定すれば戻るので心配いりません」などとは絶対に言えません。
 というわけで、今後、誰かにパソコン購入の相談を受けた際には、「日本HPは避けたほうがいいですね」と言わざるを得なくなりました。ちなみに、同様の例として、社のポリシーだか何だか分かりませんが、本来「ctrl」キーがある場所に「Fn」キーを配置している某社のPCも同様に「他人に勧められないリスト」に入っています。
 他社と競争するために独自色を出すのは当然とは言えます。とはいえ、それを出すのは、利用者に迷惑をかけない形でやってもらいたいものだ、と強く思いました。

2012年05月14日 23:57