2011年11月16日

ヅラかります?

 職場で40代後半の人が、帰る時に冗談めかして「ずらかります」と挨拶をして事務所を出ました。それを聞いていた、新卒の社員が、「今の言葉ってどんな意味ですか?まさかカツラを借りに行くわけではないですよね?」と驚いた表情で言っていました。ちなみに、帰った人の頭はフサフサしています。
 もちろん、「ずらかります」という表現は日常使われる言葉ではありません。しかし、私を含め、周囲にいた30代以上の人は、普通に「ずらかる」の丁寧語だと解釈していました。
 しかしながら、その人にとっては、「解釈不能な言葉」だったわけです。つまるところ、「ずらかる」という言葉を聞いたことがなかったのでしょう。
 これがその新卒社員に限った事だとは思えません。同世代の少なからぬ人は「ずらかる」という言葉を知らない可能性があるのでは、と思いました。
 その推測が正しければ、もう40年もすれば、「ずらかる」は死語になっているかもしれません。
 言葉の移り変わり、というものを目の当たりにできた貴重な経験をしました。

2011年11月16日 23:44