2011年11月15日

遅延と接近表示システム

[ 交通 ]

 今朝の総武線各駅停車は、中央線快速での事故の影響で、20分ほど遅れており、車内は混んでいました。そのため、乗った電車は西船橋で、折り返し電車の発車を待ってからの出発となりました。
 そして、折り返し電車が出てから3分後に発車したのですが、普段に比べ、車内が混みません。遅れが発生すれば、普段より列車の本数は減ります。したがって、混雑率は上がるはずです。
 一瞬、不思議に思いました。しかし、考えてみれば3分前に同じ行き先の電車が走っているわけです。皆、そちらに乗れば、普段より間隔が短い、3分後に来る電車の客が減るのは当然の事だと気づきました。
 逆に言えば、一本前の電車はかなりの混雑だったかと思われます。3分待てば空いた電車に乗れるのに・・・と思った時、奇妙な事に気づきました。
 地下鉄をはじめ、いくつかの私鉄には、かなり昔から「接近表示案内」というサービスがあります。これは、次に来る電車がいまどのへんを走っているかを示す、というものです。
 ところが、首都圏のJRにはこのサービスがありません。この機能があれば、遅延時に次に来る電車との振り分けが行われ、混雑が平均化します。そうすれば今日のような事もなくなるわけです。
 20年以上前から見かけているシステムなので、技術的に難しい事はないはずです。長年の伝統(?)との兼ね合いなどがあるのでしょうか。
 せめて運行障害が発生した時でも、接近表示システムを使うべきなのでは、などと思いました。

2011年11月15日 23:55