2011年07月27日

「車両点検」リアル体験

[ 交通 ]

 通勤電車に乗り、市ヶ谷に着きました。ところが、なかなか扉が閉まりません。不思議に想っていたら、「異常を知らせるランプが点灯したため、現在、点検を行っております」という車内放送が流れました。
 これは日本語としておかしすぎます。点検というのは異常の有無を調べるために車庫などで行う作業です。異常を知らせるランプがついたという事は「故障」ですし、それを復旧させる作業は「修理」です。
 これまで、「車両点検のために遅延」という表示を見るたびに不信感を覚えていました。そして、実際に経験して、改めて「故障」を「点検」ごまかしている、という事が明白になりました。
 その後、しばらくして扉が閉まり、動き出しました。しかし、すぐに停車し、「再度、異常を知らせるランプがつきましたので、点検します」などという車内放送が流れました。
 今日は出勤してすぐに会議があるため、落ち着きません。しかも、車内では「一度点検が終了したのですが、また異常を知らせるランプがつきました」などと、「点検」のいい加減さを明らかにするような放送が流れています。
 結局、10分くらいの遅れで動き出しました。しかしながら、その10分はかなり長く感じさせれました。
 そして改めて、「点検による遅延」という言葉の白々しさに呆れさせられました。どうしても「点検」という言葉を使いたいなら、「日頃の点検不足によって発生した車両故障を修理したために遅延」とすべきだろう、と強く思いました。

2011年07月27日 23:58