2011年04月24日

30年ぶりくらいの「観察」

 帰宅してアパートに着きました。すると、庭に大量の蟻がいました。例年、暖かくなるとここに蟻の巣穴ができ、何匹かの蟻が歩いています。しかし、こんなに大量に見かけたのは初めてでした。
 不思議に思って見てみたら、ちょうど「食料運搬中」でした。何匹もの蟻が、自分の5倍ほどの大きさがある虫を、巣に向けて運んでいます。

 その虫を運んでいるのは5匹ほどです。ところが、その周辺では、その3倍くらいもの蟻が、周囲を歩きまわっていました。
 確か、蜜蜂は、餌になる花を見つけると、仲間を集めるためにダンスをする、といいます。しかし、この蟻たちは、そのような感じではありません。運んでいる虫と巣穴までの距離は10cmほどなのですが、その外周10cmくらいのところを、それらの蟻は歩きまわっているのです。
 途中、草の根などに引っかかり、運搬している蟻たちは悪戦苦闘しています。しかしながら、周囲の蟻は、手伝うわけでもなく、仲間を連れてくるわけでもなく、歩きまわっています。
 その動きおよび、運搬部隊の頑張りぶりが気になり、10分くらい、見入ってしまいました。これだけ虫の動きを見続けたのは、小学校時代に理科の授業であった「観察」以来でしょうか。
 結局、最後は何とか虫を巣穴に入れることができました。それを見届けたので帰りましたが、最後まで、周囲で歩きまわっている蟻たちの目的は理解出来ないままでした。

2011年04月24日 21:56