2010年12月11日

四分の一減と更地

 ふと思い立って、房総半島を一周してきました。外房線で安房鴨川に出て内房線に乗り換えるという経路を取りました。元々の予定はそのまま千葉まで乗るつもりでしたが、青堀に近づいた時、急に富津岬に行きたくなりました。
 富津には大学時代に毎年行っていた合宿所がありました。当時は、駅から富津に行くバスは、日中で15分間隔、朝夕は10分間隔で走っていました。その後、減便になったとは聞いていましたが、まあ、そんなに待つことはないだろう、と思い、下車しました。

 ところが、バス停に行って時刻表を見たら、なんと、本数が1時間に1本になっていました。日中では四分の一減、朝夕ならば五分の一減というわけです。
 しかも、しばらく前に出たばかりで、次の便まで40分近くあります。
 40分間駅前にいても仕方ないので、歩くことにしました。通算で10回くらい行っていますが、青堀駅から歩いたのは初めてでした。
 途中、いくつか商店がありましたが、うち二割くらいは潰れていました。バスがそこまで減るくらいですから、やはり人も減っているのだろうな、と思いました。
 40分くらい歩いて富津に着きました。6~7年前に仕事で近くに車で行ったついでに寄って以来となります。
 当時愛用していた合宿所は廃寮になったと聞いていたので、跡地を見に行きました。門と塀は当時のままだったのですが、建物は完全に撤去され、駐車場になっていました。面影が残っていただけに、より寂しさを感じました。
 その後にいった富津岬公園は、当時とさほど雰囲気が変わっていませんでした。それだけに、より一層、バスの減便や更地になった合宿所に、時代の流れと寂しさを感じさせられました。

2010年12月11日 20:02