2010年06月23日

路上喫煙推進広告?

 見るたびに不愉快になる、JTの「マナー広告」ですが、先日見たのは、なかなか凄い域に達していました。
 内容は「吸殻を他人の家の前に捨てるな」「吸殻を駅前に捨てるな」というものです。もちろん、それらの行為はすべきではありません。では、どこに捨てたらいいのでしょうか。携帯灰皿に入れたり、側溝のフタから下水道に直接捨てればいい、とでも言うのでしょうか。

 当然ですが、そのような比較に意味はありません。どこに捨てようと、路上で喫煙すれば迷惑です。煙はもちろん、タバコの先端はある種の「凶器」です。私自身も、道を歩いていて、路上喫煙者によって手を火傷した事があります。
 そういう事もあり、少なからぬ自治体が路上喫煙を条例で禁止しているわけです。
 にも関わらず、この「マナー広告は」、吸殻を捨てる場所さえ間違えなければ、路上喫煙をしてもかまわない、としか取りようのない内容になっているわけです。
 結局のところ、「JTが提唱するところの『マナー』は世間で言うところの非常識(かつ、少なからぬ自治体での条例違反)である」としか言いようがないでしょう。

2010年06月23日 23:52