2010年05月11日

違和感のありすぎる名称決定

[ 交通 ]

 今年青森まで開業する、東北新幹線で走る最速列車の愛称が「はやぶさ」になったそうです。投票では7位ながら、「スピード感があり、親しみもある」という理由で決まったとのことです。
 これほど、あらゆる点で違和感がある決め方もそうはないでしょう。投票を行い、そこで一位を取ったのは、かつて上野と青森を結んでいた特急である「はつかり」でした。投票結果を尊重する意味でも、歴史的な観点からも、この名前にするのが普通でしょう。

 しかも、代わりに選ばれた「はやぶさ」は、長年、東京と九州を結んでいた夜行寝台列車の名称です。それを、180度異なる方向に走る新幹線の名称に転用する、というのはかなり変です。
 さらに言うと、この「はやぶさ」は、新幹線の三倍くらいの時間をかけて九州まで走っていました。そして、新幹線はもちろん、在来線の特急にも追い抜かれていました。したがって、発表した社長氏の「スピード感があり」というのはかなり違うと言わざるをえません。
 列車の愛称名のつけ方を間違えた見本、とまで思ってしまいました。今からでも遅くないから、見直しを行うべきではないでしょうか。

2010年05月11日 23:15