2010年04月18日

「キン肉マン」対吉野家?

[ 漫画 ]

 「キン肉マン」の作者が、ツイッターで吉野家を批判した、というニュースが話題になっています。自分の作品で吉野家を取り上げ、そのおかげで経営危機を脱したにも関わらず、昨年だか一昨年だかに行なった「キン肉マン29周年企画」に協力しなかった、などと批判したそうです。
 さらにそこに、現在「キン肉マン」とタイアップしている、「すき屋」を経営している会社の広報まで「参戦」して、それがまたニュースとなりました。

 この騒動、極めて根本的な疑問があります。それは、「キン肉マン」のおかげで経営破綻した吉野家が再建できた、という作者氏の主張です。
 確かに、「キン肉マン」は1980年代に大ブームとなり、漫画のみならず、「キン消し」を初めとする関連商品も大いに売れました。
 しかしながら、この作品が吉野家をネタにしたのは、連載初期の一年弱くらいです。その頃は、キン肉マンが変な怪獣を光線で倒す、というギャグ漫画でした。
 ただ、そのギャグ漫画がブームを呼んだわけではありません。その後、ある程度のギャグは残しながらも、キン肉マンとその仲間たちがリングで闘う格闘漫画となり、それからブームになったわけです。
 私はアニメはほとんど見ていませんが、少なくとも漫画では、本格的に格闘技漫画になってからは「牛丼ネタ」はでなくなったと記憶しています。したがって、作者が主張する「キン肉マンを読んだ少年達のおかげで吉野家の売上げが伸びた」などというのは信じがたいものがあります。少なくとも、私の身の回りにそんな少年はいませんでした。
 だいたい、冒頭期の「牛丼ネタ」からして、「世間で知られている吉野家のCMソングをギャグに使った」わけです。したがって、むしろ漫画が吉野家に世話になった、とも言えます。
 まあ、「キン肉マン」の大きな特徴の一つとして、「作者の記憶力のなさ」がありました。ついしばらく前に描かれた設定と完全に矛盾する話がある、などは日常茶飯事です。久しぶりに登場したキャラの性格が以前と全く違っていた、などという事もしょっちゅうでした。
 まあ、その「悪い癖」が久しぶりに出てしまった、という事なのでしょうか。そのあたりの事実関係が判明したあと、どういう展開になるか、少々楽しみにしています。

2010年04月18日 22:38