2010年02月22日

逆効果になる強調

 たまに街中で肝心部分が欠落した掲示を見ます。たとえば、「ここに自転車を駐車するのは  です」などといったものです。
 なんだと思って近づいてよく見ると、極めて薄い赤色で、空白部分に「厳禁」などと書かれていたります。
 おそらくは、インクジェットプリンタなどで作成し、重要部分を強調しようと赤で書いたところ、その部分が日焼けして消えてしまったのでしょう。ただ、この現象、プラスチックなどに印刷された掲示でも見られるので、インクジェットに限った事ではないのかもしれません。

 いずれにせよ、結果的には大変な逆効果となっているわけです。ただ不思議なのは、このような「日焼けによって重要部分が消失してしまった掲示」を見るのは、今に始まった事ではありません。
 にも関わらず、なぜ同様の掲示物が後を絶たないのか、少々不思議です。作成中の画面などを見て、その強調部分の鮮やかさに感心し、街中で見た事例を忘れてしまうのでしょうか。
 さらに言えば、仮に消えていなくても、重要部分が赤かろうが黒かろうが、意味さえわかればどちらでもいい話です。別に街中の掲示文を読んで、「この部分は赤で書かれているから、より注意しよう」などと思う人はさほどいないでしょう。
 とにかく、無駄な掲示を減らすためにも、「街中に出す掲示に色文字を使うのは逆効果」という事が、早く世間一般の常識となることを願っています。

2010年02月22日 23:53