2012年06月06日

電飾が似合わなすぎる展示物

 都内に用事がありました。帰りに電車に乗っていたら、新橋のSL広場が見えました。ずっと前から見慣れていた広場ですが、今回はかなりの違和感がありました。何故ならば、展示されているSLの動輪に電飾がほどこされていたからです。
 その電飾は、時間によって赤くなったり、青くなったりと、商業施設の看板のような「輝き」を見せていました。
 蒸気機関車の魅力の一つに、石炭を燃やして推進力を得て、煙突から煙を吹きあげて走る、というのがあります。要は電気のようなスマートな技術とはある意味対極の所にあるわけです。
 懐かしさのみならず、その力強い走りが、「現役」から引退して40年近くたった今も根強いファンを持っている理由だと思っています。
 そういう事もあり、この「動輪が様々な色に輝く蒸気機関車」というのは、「電飾を施してはいけないものの見本」みたいなものだな、と思いました。

 あと話はちょっとずれますが、先月、最後の原発が止まりそうになってからずっと「夏場の電力不足」が大げさに騒ぎ立てられています。しかし、このような「無意味な電飾」を見ると、「まだまだ山ほど無駄に使われている電気があるだろうに」と思わざるをえません。

2012年06月06日 22:40