2012年06月07日

急性シンナー中毒になった蝶

 屋外で有機溶剤を使う作業をしていました。作業中に一休みしていたら、蝶が飛んできました。そして、その蝶は私の体にまとわりつきました。
 蝶にまとわりつかれる、などという事は初めての経験です。不思議に思っていたら、そのうち、その蝶は軍手に止まり、動きを止めました。見てみると、口から管を出して、それを軍手にさしていました。
 これを見て、一連の不可解な行動の謎が解けました。この蝶、何故かわらりませんが、有機溶剤を花の蜜と勘違いしていたようです。
 慌てて振り払いましたが、時は既に遅しでした。蜜の代わりに有機溶剤を吸った蝶は、フラフラと飛んでいきました。何とか飛び続けられていたので、命には別状がなかったように思われます。
 中学時代、不良の人がビニールに入ったシンナーを吸っているのを見たことがありましたが、それ以来となる「シンナー中毒者(?)」の目撃となりました。
 改めて、中毒性のあるものは適正に使わないと大変な事になる、と思いました。
 それにしても、我々人間の嗅覚では、花と有機溶剤は似ても似つかないにおいです。それを混同する蝶の感覚器官はどうなっているのだろうか、と不思議に思いました。

2012年06月07日 23:25