2011年01月14日

アルバイトによるツイッター漏洩事件

 飲食店で働く学生アルバイトの人が、店でデートをしていた有名人の事をツイッターに書き込み、問題になる、という事件が起きました。
 もちろん、この事件に置いて、情報漏洩したアルバイトさんをかばえる点はありません。ただ、これに関する報道を読んだ時、むしろその周辺で発生したいくつかの事が、それに劣るとも勝らない問題なのでは、と思いました。

 まず、この事件を元に、少なからぬ報道業者がデートしていた有名人が所属する会社に取材をした、という事が挙げられます。別にその有名人たちが交際してようとしていまいと、社会的にはどうでもいい事です。
 仮に、二人が記者会見でもして交際宣言でもしたというのなら、そのような取材をしてもいいのでしょう。しかしながら、このような極めて不適切な形で漏洩したわけです。その「情報」を元に取材を行う、というのはいかがなものかと思いました。
 他にも、この事件に関する報道の締めに 不祥事が相次いだことで、ツイッターを使う側の倫理感も問われてきそうだ。などと書いた夕刊紙もありました。別に、ツイッターやブログなどで非常識な書き込みがあったのは、今回が始めてではありません。これよりケタ違いの非常識なものはいくらでもあります。それを、今更このような書き方で論ずるのですから、ピント外れにもほどがあります。
 さらに言うと、それが書かれていたページの、他記事へのリンクには「邪気マン女はヤリチン男が作り上げた欲望の権化!?」などという見出しがありました。この記者氏は、ツイッターを使う側の倫理観を問うより先に、同僚だか上司だかの倫理観を問うべきなのでは、と強く思いました。
 自分的には、漏洩行為そのものよりも、報道業者の感覚が、その学生アルバイトと同レベルまで落ちている事のほうがより深刻なのでは、と思った今回の騒動でした。

2011年01月14日 23:59