2010年05月16日

不入りの原因

 大相撲夏場所が不入りとのことです。先日は、売れ残りが4,000枚に達したとの事でした。それに関して、その日来ていた、横綱審議委員会委員長氏が「白鵬が強すぎるのが問題」などと発言したそうです。
 今ひとつ理解に苦しむ発言です。ならば白鵬関がもっと弱かったり、引退したりすれば観客数が増えるともいうのでしょうか。

 というわけで、説得力のない仮説ではあります。ただ、本当にそう考えているならば、簡単かつ常識的な「予防策」がありました。今現在においても、事実であるかどうかが正式に判明していない「暴行事件」などを理由に元朝青龍関に引退を強要させなければ良かっただけの話です。
 そうすれば、ここまで「始まる前から白鵬関の優勝確率は八割」という状況は生じず、「強すぎるのが問題」という発言もなかったでしょう。
 となると、この不入りの元凶として、不確実な情報を元に「引退勧告決議」などを行った横綱審議委員会が存在するわけです。そう考えると、この発言は「横綱審議委員会の存在が問題」と言い換えることもできるかと思いました。
 ついでに言うと、別に観客数が減っているのは相撲に限った事ではありません。経済情勢も不入りの一因なわけです。一応、この委員長氏も日経の前社長なのですから、そのあたりにも言及すべきなのでは、とも思いました。

2010年05月16日 23:14