2010年03月08日

「一ツ橋」にはない「一橋」

 浅草橋駅で乗り換えをしたら、ふと案内板に「一橋高校」という文字が目に入りました。この高校自体は、学区域が同じこともあり、中学時代から名前は知っていました。しかし、同じ千代田区とはいえ、一ツ橋から電車で5駅分も離れている浅草橋にあるとは知らず、驚きました。
 さらにそれから数日後、駅の看板で、予備校の「一橋学院」の看板を見ました。先日の事もあり、どこにあるか気になって交通案内を見たら、最寄り駅は一ツ橋からこれまた5駅離れた高田馬場となっていました。

 いずれも、一ツ橋とはかなり離れているのに、その地名を名乗っているのです。そこで、「元祖」の一橋大学の事が気になりました。こちらについては、現在は国立にあるものの、かつては一ツ橋に校舎があったと思っていました。
 ところが、調べてみたところ、確かに前身の「東京商科大学」は一ツ橋にありましたが、その名前のまま、20世紀初頭に現在地へ移転していました。
 そして、移転してから22年後に、学生の投票によって、今の名前になったとの事でした。つまり、こちらも高校や学院と同じで、一橋大学が一橋に存在したことはなかったわけです。
 なぜ当時の学生が、自分の生まれた頃にあった「一橋」の名にこだわったのか不思議です。OBの強い影響でもあったのでしょうか。
 というわけで、大学・高校・予備校とも、離れた地にいながら「一橋」を名乗っているわけです。他に有名な教育施設があるわけでもないのに、なぜそこまでこの地名にこだわるのか、と不思議に思いました。
 なお、一橋中学に関しては、この名前にしては珍しく(?)、ちゃんと、千代田区一ツ橋に校舎があるようです。

2010年03月08日 23:37