2005年10月03日

完全に記憶から消去

 本棚を調べていたら、全く持って記憶にない本が、奥から出てきました。その本は、8年ほど前に出たある長編小説のファンブックで、作者インタビューの他に、その長編小説の外伝で単行本未収録の短編も掲載されています。
 自分の家の本棚にあるのですから、読んだに違いありません。ところが、その収録されている短編はもちろん、その本の存在そのものまで、全くもって記憶から抜け落ちているのです。実は、一ヶ月ほど前にその長編小説を読み返し、「そういえば、単行本未収録の外伝短編が何本かあるらしいな。読んでみたいものだ」などと思っていたほどでした。
 実際に読み返してみたら、話の筋立てそのものは忘れていました。ただ、ところどころに、記憶を喚起するような一文がありました。という事はやはりかつて読んでいたわけです。
 ここまでほぼ完全に記憶から欠落する事があるとは、と我が事ながら驚きました。まあ、そのおかげで、短編小説をかなりに新鮮味を持って読めたわけですから、得をしたとも言えるのかもしれませんが・・・。

2005年10月03日 23:18