2005年10月21日

下手なしゃれ

 子供の頃に使っていた国語辞典の例文で忘れられないものがあります。それは「しゃれ」の項目にあった「下手なしゃれはやめなしゃれ」というもの。はっきり言って、笑いを誘うようなセンスはありません。つまるところ「下手なしゃれ」です。つまり、この文章そのものが「下手なしゃれ」でその内容は「それはやめろ」という「自己否定」なわけです。論理の例題にある「『クルタ人は嘘つきだ』と言っているクルタ人がいる。彼の言っている事は本当か嘘か?」みたいな深遠さ(?)があります。
 当時の自分がそこまで気づいていたかどうかは分かりません。ただ、その程度の「下手なしゃれ」が心に残ったのですから、何らかの感じるところがあったのかもしれません。まあ、例文作成者がそこまで考えていたかどうかは疑問ではありますが・・・。

2005年10月21日 23:54