2005年10月24日

水鳥のように

 スーパーに行ったら、各所で試食をやっていました。普通、試食というと、ある程度の試食品が並んでいて、それを随時客が取る、という感じになります。ところが、この日は客が多いのか、需要が供給を大幅に上回る状況に。各所で販売員さんがフル回転で調理し、できたそばから客が食べて、すぐになくなる、という感じでした。
 その中で、特に印象に残ったのは、チーズパンの試食でした。店員さんがパンを切って、それを試食皿に出します。すると、四方から手が伸びて、あっという間に皿は空になってしまいました。この、一瞬でなくなるさまは、水鳥の集団にパンを投げた時とほとんど同じ。買っても200円するかしないかのパンに、なぜここまで執着するのか不思議です。目先のタダメシの前には、人も鳥もさほど変わらぬ行動をする、という事でしょうか。
 もっとも、この詳しい描写を読んでいただければ分かるように、偉そうに書いている私も、一緒に水鳥のようにパンに手を出した一人なのですが・・・。

2005年10月24日 23:50