2005年10月20日

御神体

 しばらく前に、ネットで人気のキャラと類似したキャラを商品化した会社への脅迫騒ぎが話題になりました。そのキャラを生んだ掲示板にはその会社に対して「社長から清掃員まで全員を殺す」などといった物騒な殺害予告が多数書き込まれたとか。「著作権問題」がここまで物騒な発展をした例はかなり珍しいのではないでしょうか。
 これに関する報道を見て連想したのは、宗教でした。10年ほど前、世界的宗教の教祖を侮辱した小説を和訳した人が信者と思しき人から殺された事件がありました。また、国内で政治的にも大きな影響力を持つ宗教団体の発行している雑誌が電車の中に吊っている広告には、「こんなの活字にして公衆の目にさらしていいのか?」と引いてしまうほどの罵詈雑言で、宗派の敵や「裏切り者」をののしっています。今回の脅迫事件も、「御神体」であるネットのキャラを「冒涜」した会社に対し、「信者」が「神罰」を望んでいるような印象を持たされます。
 しかも、既存の宗教同様、いやそれ以上に簡単に、ここの「信者」の心を誘導できる構造が整っているようです。そのやり方次第では・・・と考えると、かなり不気味な気分になりました。

2005年10月20日 23:55