2007年10月14日

グリコ男の一日

 明日の仕事に備え、大阪入りしました。護岸工事が行われた道頓堀の水面を見た後、近くにある、今月末で閉店になるという、キリンビールの「館内で作ったビールを出す店」に入りました。
 通された席は、ちょうど道頓堀が眼下に見える窓際のカウンター席でした。そして、右斜め前を見ると、道頓堀名物の一つである「巨大なグリコ電飾看板」が目に入りました。
 一人で飲んでいる事もあり、その看板をしばらく見ていました。すると、その看板がただ巨大なだけではないことを知ることができました。
 まず、暗闇の中、グリコ男が立っています。すると、空が白み初め、やがて朝焼けとなります。すると、グリコ男の背後には、大阪城・通天閣・大阪ドーム・あと一つよくわからない建物が見えてきます。

 グリコ男の足下は、陸上競技場のトラックと思われます。まわりは緑色ですから、芝生なのでしょうか。その中で、定期的にトラックの模様が動きます。これは、グリコ男が走っているのを意味しているようです。
 そんな中、夜明けだった空は、いつの間にか青空となります。雲が流れたりと変化はありますが、相変らずグリコ男は定期的に走り続けます。
 そしてやがて、空が暗くなり始めます。すると、大阪城がライトアップされます。そして夕焼けを経て、さらに空が暗くなると、通天閣もライトアップされます。その中を、グリコ男は、定期的に走り続けるわけです。
 そのうち、星が光り出し、空は真っ暗になります。そしてしばらくすると、大阪城が、さらには通天閣のライトアップも終了し、背景には高層ビルが白く映るだけとなります。
 そんな中、グリコ男の足下は、定期的に動きます。夜を徹して走っているのでしょうか。そしてやがて夜が明け、最初の風景に戻りました。
 ただ巨大なだけだと思ったグリコ男でしたが、実は過酷な一日を過ごしていたようです。ライトアップのタイミングなど、背景の芸の細かさにも感心させられました。
 思わぬ所で、貴重な「大阪見物」ができました。あと余談ですが、グリコキャラメルは一粒300mだそうですが、間欠的に走り続けるグリコ男にとって、必要なキャラメルは一日あたり何粒なのだろうか、などとしょうもない事が気になったりもしました。

2007年10月14日 22:49