2007年10月07日

千葉県の「鼻先」

 再来年に千葉で行われる体育大会のポスターを見ました。イメージキャラは、千葉県の形をした犬です。銚子のあたりが耳で、九十九里が腕で、房総半島が胴体と、特徴的な地形と体のパーツをあわせています。さしずめ、舌はディズニーランドを意味しているのでしょうか。
 そんな中で、気になったのが、犬にとって重要な器官である鼻先でした。やけにとんがっており、さらに全身が赤いのに対し、ここだけ黒く塗られています。

 この部分にあたるのは野田市になります。千葉県の他市と接するのは市境のうちの総延長のうち南の六分の一ほど。残る六分の五はほぼ均等に埼玉県と茨城県に接しています。
 さらに言うと、4年ほど前まで、この野田市の先端部分は関宿町という別の自治体でした。この町はさらに極端で、南の一部が野田市と接するだけで、残りは埼玉県・茨城県と接するという、「行政区分上の岬」とも言える町でした。
 地図を見ると、ちょうど分かれたばかりの利根川と江戸川に挟まれた部分にあたります。両河川がそれぞれ千葉県との境界線の役割をしているので、接続している部分が短いながらも、千葉県になったのでしょうか。
 犬の鼻を見ていただけで、それら色々な事が頭に浮かんできました。いつか暇が出来たら、このような地史をじっくり調べてみたいものです。

2007年10月07日 23:23