2005年11月23日

関西旅行中

[ 交通 ]

 昨年に続き、11月下旬の休日を利用して関西に一泊旅行をしている最中です。
 今日はほとんど自分だけの時間は取れませんでしたが、ほんのちょっとの空き時間を利用して近鉄の上本町駅に行ってきました。JRを除けば日本最大の私鉄のターミナル駅であり、グループのホテル・百貨店も隣接した複合ビルとなっている施設です。しかし、昨年6月から行った企業イメージを地に落とすような行為の連発のせいもあり、全体的に非常にくたびれて見えました。

 ちょっと目に付かないところの管理の粗雑さなどがいくつかあったのですが、一番驚いたのはそのターミナル駅から空港までのリムジンバスのダイヤを調べた時でした。
 関空行きは直営バス会社と空港バス会社の共通運用のため、案内も丁寧です。しかし、伊丹行きは空港バス会社の単独運行のためなのか、非常に粗雑な案内でした。「伊丹行きは乗り場も発券もこちら」というぞんざいな案内が至るところにあり、しかもそれがいかにも「自分の会社は関係ないんだよ」という雰囲気が漂っているのです。
 その表示のひとつに、階段の脇にあって「切符売り場は→」というのがありました。それを見ててっきり、この上にあると思って階段を上ってみたら、そこには不要になった事務机が置いてあり、その向こうにある扉をそれが塞いでいました。それを見たときは、「誤解を招くような表示をするな」といよりも、「そんな会社の状況を具体的に現すようなものは、階段の登り口から隠しておけよ」という憐憫みたいな感情が浮かんでしまいました。
 例の球団廃棄問題による先入観を割り引いても、あまりにも物悲しい「玄関となる複合ターミナルの凋落ぶり」でした。 2005年11月23日 23:43