2005年11月05日

説明のしかた

 職場の人が量販店にデジカメを買いに行った時の話をしてくれました。その人はこれまで、全く使った事がない、まっさらの初心者です。何とか機種を選定して、いざ購入という時、店員に「メモリーカードはどうします」と尋ねられたとの事でした。言うまでもなく、初めて買う人がそんな事を尋ねられても分かりません。何かと聞いたら、見下したような態度で「普通のカメラのフィルムのようなものです」と答えられたのこと。これを聞いてつい「とりあえず重要なものらしいので、一番容量の大きいものを買っておこう」と考えてしまったそうです。
 私が数年前、デジカメを買った時も似たような経験をしました。その時の店員さんは、比較的良心的ではありました。しかし、やはり「とりあえず保存に必要なのだから、という事で、カメラについていた16MBと別に、32MBのXDメモリーカードを買いました。
 しかしながら、我が家のデジカメの使い方といえば、近所を散歩したり野球場へ行った時にちょっと何枚か撮る、というもの。しかも、帰るとすぐにパソコンに取り込みます。一度だけ、泊りがけで旅行して、かなりの量を撮った事もありましたが、それを含め、16MBのメモリーカードの容量を越す事はありませんでした。おそらく、この調子だと32MBのは永遠に使う事はなさそうです。しかし、こういう使い方は、さほど珍しくないでしょう。
 まあ、このメモリーカードの売上も歩合に響くものかもしれません。また、店員としては、店の売上に貢献する義務もあるのでしょう。しかしながら、やはり初心者相手に物を売るのですから、ある程度の想定される使用法を尋ねた上で、それに見合った容量のカードを勧める、という配慮があってもいいのでは、と思います。その場の売上にはなるかもしれませんが、事実がわかった後の客がその店のことをどう思うか、という問題も生じると思うのですが・・・。

2005年11月05日 22:28