2005年11月12日

刷り込み

 津田沼パルコに新たにできた韓国料理店に行きました。焼肉はほとんどなく、ご飯もの主体で冷麺やビビンパもある、というメニューです。とりあえず、牛の尾を煮込んだスープの定食を頼みました。はじめて見るメニューですが、韓国のスープは好きなので、外れはないだろうと思っての選択です。
 店の屋根にはプロジェクタが設置され、奥の壁をスクリーンにして、同じ階の映画館で放映している韓国映画の宣伝を流していました。「私の頭の中の消しゴム」という題名で、若くしてアルツハイマーを患ってしまった女性とその夫の恋愛映画です。見た感じ、非常によくできているように思えました。しかしながら、私はこの「自分が自分でなくなってしまう」という題材は苦手中の苦手で、強い恐怖感をおぼえてしまいます。しかも、よりによってその時頼んだのが牛肉料理だから弱りました。それがアメリカ産で全頭検査をしていない肉でない事は分かってはいるのですが、やはりついBSEを連想してしまいます。
 しかも、この宣伝映像はエンドレスで、席についてから勘定を済ますまで、延々と流れつづけていました。今後、「牛の尾のスープ」を思い出すたびに、この映画を思い出して恐怖してしまいそうです。そのくらい強烈な「刷り込み効果」でした。

2005年11月12日 23:05