2009年11月30日

「マナー」と時代

 かなり昔に聞いたのですが、短い手紙で封書の中が便せん一枚、というのは相手にとって非礼だ、という考え方があったそうです。そのため、一枚だけの手紙を送る場合は、別に白紙を入れるのが「マナー」だったそうです。
 紙一枚を作るのに費やされる植物の量を認識しなかった時代につくられた、「廃れたマナー」と言えるでしょう。
 ところで、今でも仕事などで書類が届くときは「送付状」が入っています。内容は、「送ったので、捺印して送り返してくれ」といった、決まり切ったものです。中には「資料を送ったから読んでくれ」だけ、の送付状もあります。

 一番最初の取引ならともかく、定期的にやりとりしている会社の手紙に送付状が入っていても、読むことはありません。はっきり言って紙の無駄です。
 別に、必要な書類や資料だけ入れて、挨拶などは電子メールですればいいだけだと思うのですが・・・。
 最初に書いた「因習」はさすがに廃れたようですが、まだまだ手紙の「マナー」には時代がかった物が多いと思います。抜本的な「マナーの見直し」を行なったほうが、地球資源のためにもいいと思うのですが・・・。「クールビズ」みたいに国策で行なわれるのを待つよりないのでしょうか。

2009年11月30日 23:25