2009年11月25日

ニュース閲覧制限

 アメリカの大手情報産業が、自社の記事をグーグルニュースが拾えないようにして、マイクロソフトの独占掲載とし、それによってマイクロソフトから報酬を得ようと動き出した、という報道がありました。
 さしずめ、「逆グーグル八分」といったところでしょうか。面白い発想だと思います。ただ、この時代において、いくら大手とはいえ、「その会社の記事を読むために、わざわざマイクロソフトのポータルに行く」という人はどのくらいいるのだろうか、と思いました。

 自分もグーグルニュースは毎日見ています。仮に、そこから日本の大手新聞社一社の記事が表示されなくなった、という事態が発生したとしたとします。その場合、その会社もしくはその会社と契約しているポータルサイトをわざわざ行くとは思えません。
 別に一社くらい記事がなくなっても、何ら困ることはありません。他の会社の記事を見ればいいだけです。
 もちろん、他社では絶対に読めず、かつ極めて価値の高い記事ばかりを配信している、というのなら話は変わってきます。しかし、日本の事例で見る限り、会社の規模が圧倒的に大きいところはあっても、記事の質が圧倒的に高いメディアがあるとは考えにくいです。
 なんか、実際にやったら、そこの記事の認知度が下がってしまうだけの結果に終わるようにも思えるのですが・・・。そういうことも含め、今後、どのように推移するか、気になっています。

2009年11月25日 23:53