2009年10月19日

傾斜

 大掃除をしていました。本棚の整理をし、とりあえず、不要になった本を一通り抜き出し、次に本棚の裏を通っているコードの配線がえをしようとしました。
 そこで、本棚の裏をのぞいたのですが、下の部分は壁にぴったりくっついていましたが、上のほうは壁と隙間ができていました。しかも、上に行けば行くほど、隙間は拡がっているのです。
 つまるところ傾いているわけですが、その角度は10度くらいありました。しかもその本棚は、普段私が座っているパソコンデスクの真後ろにあるのです。つまり、傾きが限界に達したら、私の後頭部を本棚が直撃する構造になっていたわけです。

 さすがに身の危険を感じ、とりあえずその本棚の上段を軽くして、少しでも傾斜角を低くしようとしました。
 その視点で改めて本棚を見回すと、つい先刻には見逃した本のなかで、ここ5年以上目を通していないものがあることに気付きました。そして、それらを抜き出し、代わりに、傾いている本棚の上部に入っている本を移しました。
 「要るもの」「要らないもの」の区別をつけるのは難しいものです。特に本の場合は、捨てようとして本棚から出し、何となく目を通すと面白く読んでしまい、捨てれなくなった事を何度も経験しているだけに、なおさら難しいものがあります。
 しかし、それが「自分の身の安全」に関わるとなると、判断基準が変わる、という事が分かりました。そして、今後、ものを捨てるかどうか迷った時、今回の教訓を活かせるだろう、と思いました。

2009年10月19日 22:41