2009年10月24日

有害無益な「技術」

 職場のアルバイト採用部署にクレームの電話がかかってきました。うちの会社では、応募時の案内で「面接時にその場で採用することもあるので、印鑑などを持参して欲しい、というふうに言いいます。
 それを脳内で勝手に「面接時にその場で採用」と変換してしまい、喜んで行ったところ、即採用にならなかった、というのが内容でした。

 かなり無茶な論法ですが、どうやらこの人、この類の電話が得意なようです。隣で聞いていたのですが、まずとにかく「自分が嫌な思いをしたんだから、一言詫びるのが筋だろう」と主張し続け、根負けして詫びの言葉が出たら、今度はそれにつけこむ、という手法を使っていました。悪質なクレーマーがよくやる手段です。
 しかし、言うまでもなく、こんな所でやっては逆効果です。クレーマーなら、謝った売り手が根負けして、特別に商品を無料でくれるかもしれません。しかし、アルバイト応募の場合、「売り手」と「買い手」は逆です。
 仮に面接でそこそこ点数が取れていても、このような電話をすれば、逆の結果になることは明白でしょう。
 まあ、その「技術」で店員さんをいじめたりして少々いい思いをした事があるのかもしれません。しかし、今となっては、それがむしろ自分の首を締めているわけです。
 世の中には習得しないほうがいい「技術」もある、ということをつくづく思った次第でした。

2009年10月24日 00:28