2009年08月13日

斬新そうだが使い古された発想

 イラストリンク集サイトを見ていたら、なぜか外国人にも理解し易いインターナショナルな将棋へのリンクが張ってありました。
 「漢字の代わりに動き方を駒に描くことにより、外国人でも分かりやすくする」という商品のようです。一見、斬新そうに見えますが、実は15年くらい前に将棋雑誌の表紙で全く同じ発想のものを見た記憶があります。しかも、その15年前にそれを見た感想は「確か子供の頃に似たような『新商品』を見たな・・・」でした。

 つまり、10数年周期で「開発」されているわけです。ということは、「前回開発された商品」が売れずに人々の記憶から消え去った頃に、同じ事を考えた人が「発明」をするのだと推察できます。
 消え去る理由はちょっと考えれば簡単です。発想の前提にある「外国人が将棋をやらないのは、駒が漢字で書かれているからだ」という考えに何ら根拠がないからです。ちょっと置換えれば分かると思います。漢字表記のチェスの駒ができたら、日本でもっとチェスが流行る、などと思う人はいないでしょう。
 この周期からすると、2024年頃にまた、「駒に動き方を描いた新将棋」が出るのだろうか、などと思いながら、掲載ページを見ていました。

2009年08月13日 00:04