2009年08月01日

「世の中はやっぱり金だ」・・・という会社へ

 電車の中に、11月半ばに上映される「クリスマスキャロル」の広告が出ていました。二種類のパターンがあり、それぞれが車内に張られています。そのうちの一つには、「世の中はやっぱり金だ」・・・というあなたへ、という宣伝文句が書かれていました。
 実際、原作の小説は、金儲けの事しか考えていない事の空しさを題材としています。これを、どんなに他人に迷惑をかけても、金さえ儲ければいい、という今のような時代に映画化するのは有意義な企画だな、などと最初は思いました。ところが、もう一度広告をよく見たところ、感想が180度変わりました。

 広告の下のほうに、製作会社名があったのですが、そこには筆記体で「Disney」と書かれていました。あまり目立たないように書かれており、最初は見落としていたのです。
 この文字を見ただけで、映画に対する印象は全く違ってきます。何しろ、著作権ビジネスによる自社の利益を守るため、著作権の期限が切れそうになるたびに、政府に働きかけて期限延長をしている会社です。
 さらにその一方で、「ライオンキング」などの、他人の著作権を軽視した作品で大儲けしている事もまた有名です。
 この会社が「世の中はやっぱり金だ」・・・というあなたへ、という言葉を使うのですからギャグにしかなりません。社員募集広告で使う予定の言葉を、間違えて映画の宣伝に書いてしまったのだろうか、などとまで思ってしまいました。

2009年08月01日 23:50