2009年02月15日

吸い殻を排水溝に捨てなければいい?

 一見、喫煙と車内マナー向上の啓発に見せかけて、実は迷惑喫煙を擁護する事を目的としているJTの車内広告(過去例1過去例2)の最新版を見ました。
 見る度に程度が低くなっているのですが、今回も、期待通り(?)でした。
 今回も「喫煙マナー」と「車内マナー」を並べています。そして、喫煙マナーは「排水溝に吸い殻を捨ててはいけない」で、車内マナーは「優先席で目の前に困った人がいるのに、座り続けている人」でした。

 確かに、そのような形で優先席に座っている人はいます。しかしながら、その一方で、一般席に座りながらも、老人や足の不自由な人を見ると、少々離れていても席を譲る若い人もいくらでもいます。
 一方、「吸い殻を排水溝」は抜本的に違います。仮に、吸い殻を排水溝に捨てず、携帯用灰皿を用いればいい、というわけではありません。吸い殻をどう扱おうと、路上で喫煙をすること自体が迷惑です。副流煙はもちろん、火傷の危険をあります。私自身、昔、すれ違った人間のくわえ煙草が手の甲に当たって火傷したことがあります。
 つまり、吸い殻を排水溝に捨てるかどうかは問題でありません。道路などの公共の場で吸い殻を持って立っている事自体が迷惑なのです。
 まあ、ここまで来ると、逆に分かりやすくていいです。これからもこの路線を突っ走り、反面教師的に「非喫煙者の前で喫煙するのは、電車内で発生する一部の心ない人によるマナー違反などとは比べものにならない、迷惑極まりない行為である」という事を、より多くの人が理解するようになってほしいものです。

2009年02月15日 22:44