2007年06月09日

新聞の読み方を指導(?)する暇があるなら

 以前から、JTが喫煙マナーの向上をうながす広告を電車内などに出しています。あくまでも対象は「歩きたばこ」や「ポイ捨て」など論外にあたるものばかりが対象で、本質的な問題である「どんなに正しく吸っても隣の非喫煙者には迷惑でしかない」事並びに、「吸う人にとっての健康への悪影響」については何らふれていません。しかし、喫煙マナーを少しでもまともにするこの広告には、まあ好感は持っていました。
 ところが、最近に見たものは、意匠はそのままでしたが、内容がちょっと変化していました。広告の半分は従来通りの「喫煙マナー」です。ところが、残り半分は「電車内で新聞を広げて読むと迷惑だ」みたいな、喫煙と関係のない「マナー向上」をうながすものになっていたのです。
 しかしながら、今の通勤電車で、新聞を広げて読むような人はいません。今更JTなんぞに言われなくても、皆、可能な限りたたんでいます。
 そのようなほとんど存在せず、かつ自社の製品と何ら関係ない事についての「マナー向上」をうながす必要がどこにあるのでしょうか。そんな金と広告紙面があるならば、最初に書いたような本質的な問題について掲載すべきだと強く思いました。

2007年06月09日 00:46