2009年05月31日

脱税と盗作の親玉による恫喝

 厚労省分割問題に関する会議で、批判を受けた読売新聞会長氏が「党利党略に新聞社の主筆たるものが便乗して振り回されているようなことを言われた。取り消していただきたい」と大声で反論した。そうです。
 このような会議で、怒声を挙げて「無礼」呼ばわりする事自体、社会人としてどうかと思います。そして、同時に気になったのが、氏が名乗った「新聞社の主筆たるもの」なる呼称でした。

 今日になって、その新聞社が2億7千万円の所得隠しを国税庁に指摘されたという記事が出ました。特に、うち1億円については、社員同士の飲食を取材費と偽って申告した、との事です。
 これを極めて端的に言えば、社員の飲食費を虚偽申告して脱税したわけで、税金を食い物にしたのとほぼ同じです。
 そのような悪質企業の親玉が、大量の税金を使う省庁再編問題で、自社での肩書きをふりかざして威張り散らすのですから、呆れるよりありません。
 さらに言えば、この新聞社では先日、他社の記事を盗作した記者、という問題も発生しています。そのような「物書き」として最も恥ずべき事を行なった記者の存在および、それを禁じる教育も、発生を防ぐチェック機能もない会社なわけです。ちなみに、前述の脱税についても、現時点では新聞社のサイトに何も記載がないという有様です。
 そのような言論機関の「主筆」だなどと威張られたところで、これまた笑うよりありません。
 まあ、金銭的にも記事的にもまともな言論機関の人間だったら、最初から会議で恫喝まがいの発言などするわけがありません。そう考えれば、「主筆」の質に見合った新聞社ということで、バランスは取れている、とは思いました。

2009年05月31日 22:45