2008年08月24日

小宮山投手の好投と集中打で4位復帰

 千葉で行なわれた千葉-合併球団戦を見に行きました。今日は、溜まった来場ポイントを使って「バーマジック」という席に行きました。この席は、木造の席に自由に座り、ワンドリンクとポップコーンが入場料に含まれています。また、歩いている店員さんに飲物やつまみを注文することも可能です。
 ただ、場所が1階内野自由席の奥で屋根の下にあるので、高く上がったフライなどは見えません。また、靴を脱いだり楽な姿勢ができるのはいいのですが、下が堅いため、尻が痛くなります。そのため、ここで見るときは、クッションを持参したほうがいいと思いました。
 なお、飲物はビールの他に、ズレータ選手の芋焼酎とグレープフルーツジュースのカクテルと、バレンタイン監督の葡萄ジュースのカクテルを飲みました。前者は、芋焼酎とグレープフルーツの味が交互に来るような不思議な味で、後者はただ甘いだけでした。

 試合のほうですが、先発は唐川投手と山本投手でした。前回完封された山本投手に対し、一番には4試合連続となる田中雅彦選手が入り、二番には橋本選手が入りました。一・二番が捕手登録の選手、というのはかなり珍しいでしょう。また、今日から一軍復帰したズレータ選手が五番一塁で入っています。
 対合併球団初登板となる唐川投手は、初回2死を取った後、死球二つと四球で満塁としますが、次打者を抑えます。そして2回は三人で抑え、3回も簡単に二死を取ります。
 ところが、そこからカブレラ選手に安打されると、続くローズ選手に、左翼席に30号本塁打を打ち込まれてしまいます。40台での30号本塁打は史上三人目との事でした。
 2回まで3安打しながら、0点に抑えられていた千葉打線ですが、3回に先頭の田中雅選手が安打し、1死後に今江選手とサブロー選手の連打でつなぎます。ここで、久々出場となったズレータ選手が、左翼線を抜く二塁打を放って同点に追いつきます。さらに四球で再び満塁とし、ベニー選手が勝ち越し2点適時二塁打を放ちます。そして続く大塚選手が初球スクイズを決め、この回一挙5点を挙げました。
 逆転してもらった直後の唐川投手ですが、いきなり連打されて1・3塁となり、さらに適時打で1点を取られた後に安打されて4連打に。無死満塁で降板となってしまいました。
 ここで登板した二番手は、唐川投手より23歳年上の小宮山投手。最近、このような場面での登板が増えていますが、最初の塩崎選手を投ゴロに打ち取るも、降りしきる雨で手が滑ったか、失策してしまい、1点差に迫られます。
 しかし、小宮山投手は動ずることなく、続くカブレラ選手を再び投ゴロに打ち取り、今度は正真正銘の併殺に。さらにローズ選手を一塁ゴロに打ち取り、リードを守ります。
 一方、4・5回と三人で抑えられていた打線ですが、6回に四球二つで1・2塁とし、田中雅選手が中越2点適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げます。
 そして、4回途中から登板した小宮山投手は、7回まで続投し、5回以降は走者を一人も出しません。結局、自らの失策はあったものの、12人を無安打無四球に抑えました。
 そして、8回表を川崎投手が抑え、その裏には橋本選手の6号2ランでダメ押しして9対4に。そして9回はセーブがつかない局面ながら荻野投手が抑え、そのまま千葉が勝ちました。中盤に好投した小宮山投手が2勝目を挙げています。今日は山本昌投手も勝ったため、1965年産まれの投手が二人勝った形になりました。観客数は2万7千6百人ほどでした。
 ところで、この「バーマジック」で観戦中、4回表に、手品ショーが始まりました。「バーマジック」なだけに手品、という事のようです。ただ、試合中、しかもよりによって相手が猛反撃中の時なので、率直に言って邪魔でした。
 いろいろ工夫した観戦方法を作るのは評価できますが、基本である「球場で野球を観る」を軽視しないよう、考えて欲しいものだ、と改めて思いました。

 デーゲームで行なわれた旭川の北海道-埼玉は多田野投手と帆足投手が先発。防御率3位の帆足投手でしたが、今日は2回に小谷野選手に先制本塁打を喫すると、1死後に3連打でもう1点取り、さらに2死後に三者連続適時打が出て、この回一挙6点を挙げます。
 援護をもらった多田野投手は、直後に犠飛で1点を返されたりするも、6回を6安打3四球2失点に抑えます。
 その後、点を取り合いますが、2回の大量点がそのまま点差となり、9対3で北海道が勝ち、対埼玉の連敗を止めています。
 観客数は2万2千5百人ほど。気温は15度程度との事で、スタンドには厚着した観客が目立っていました。

 東京ドームで行なわれた、読売-ドラゴンズはグライシンガー投手と山本昌投手が先発。初回にウッズ選手の24号2ランでドラゴンズが先制し、その後も着実に得点を重ねます。
 一方、山本昌投手は初回にソロ本塁打を打たれるも、読売打線を2安打に抑えます。そしてそのまま9回まで投げきり、2安打無四球1失点で完投して10勝目。43歳で最年長二桁勝利と最年長完投の記録を更新しています。観客数は4万5千1百人ほどでした。

 ところで、帰国した五輪野球監督である星野氏が、会見で「敗因」について、「打者がストライクゾーンに不信感、怖さを感じたことがポイントだった」と言ったそうです。
 並み居る日本の一流打者達に対し、かなり失礼な言いようだと思います。さらに言えば、仮にそんな事があったら、打撃コーチがその問題点を解決すればいいだけの話です。そうやって考えると、チブタ、わりゃ全日本つぶす気かが実現した、と言えるでしょう。もちろん、その責任の根幹は、そのようなコーチを選んだ監督にあるわけですが・・・。
 まあ、繰り返しになりますが、これで「星野WBC監督」はまずないでしょう。その点では一安心しています。

2008年08月24日 23:56