2008年06月22日

交流戦は福岡が優勝。千葉は三連敗で交流戦終える

 名古屋で行なわれたドラゴンズ-千葉は中田投手と清水直投手が先発。今日は福浦選手が外れてオーティズ選手が一塁に入り、三番にはベニー選手が入りました。
 初回、1死から死球と内野安打で1・2塁と先制機を作りますが、4・5番が連続三振で倒れ、得点できません。
 するとその裏、清水直投手は一番の荒木選手に安打されると、二番小池選手に犠打を決められた後、三番の中村紀選手に適時打され、さらに四番ウッズ選手に19号2ランと、「燃えよドラゴンズ」の歌詞そのままの攻撃で3点を先制されます。
 2005年に中田投手相手に、「燃えよドラゴンズ」の歌詞そのままの攻撃をした事がありましたが、三年越しに「お返し」をされた形になってしまいまいました。

 そして直後の2回表、1死からオーティズ選手が安打するも、今江選手が0-3から右飛に倒れます。次が清水直投手だけにこの回はここまでかと思いきや、その清水直投手が安打でつなぎます。そして、西岡選手が四球で満塁とすると、続く根元選手が押し出しを選んで、まず1点を返します。
 さらにベニー選手が2点適時内野安打を放って追いつくと、サブロー選手が2点適時二塁打を放って一気に逆転し、中田投手は早くも降板となりました。さらに小林投手から大松選手がいい当たりを放ちましたが、これは中村紀選手の好守に阻まれます。
 自らの打撃も貢献して即座に逆転、という状態で2回のマウンドに上がった清水直投手ですが、いきなり先頭打者を歩かせた上に、冒頭で二塁に進まれます。そして、1死後に代打の平田選手の当たりは詰まりながらも左中間に落ちて1点差に。さらに2死後に小池選手の移籍後初安打が適時内野安打となり、同点となります。
 ドラゴンズは3回から朝倉投手が登板し、千葉打線を抑えます。一方、2回までで5点を失った清水直投手ですが、3回からは本来の投球を見せます。その結果、2回までの攻防が嘘だったように、投手戦となりました。
 立ち直った清水直投手を援護すべく、6回には先頭のオーティズ選手が安打しますが、後続がありません。さらに7回には吉見投手相手に1死からサブロー選手と大松選手の連打で勝ち越し機を作りますが、里崎選手が併殺に倒れ、ここも得点できません。
 するとその裏、3回から6回まで無走者に抑えていた清水直投手が、先頭のデラロサ選手に安打されると、犠打で進塁し、そこから四球などで2死1・2塁となります。ここで先ほど移籍初安打初打点を記録した小池選手が左中間を抜く2点適時二塁打を放ち、ドラゴンズが再逆転に成功します。
 そして8回は続投の吉見投手に、9回は岩瀬投手に抑えられ、そのまま5対7で敗戦となりました。観客数は3万6千7百人ほどでした。
 打線は連日の二桁安打ながら連日の敗戦となりました。この調子だと、「二桁安打を放ったにも関わらず敗戦」の数で記録でも作るのではないか、と思えてきます。そしてチームは連敗で交流戦を終えました。通算成績は10勝14敗とでした。
 5月からの不振から抜け出せずにいますが、四日の休みの間に何とか立て直してほしいものです。

 甲子園で行なわれたタイガース-北海道はアッチソン投手とグリン投手が先発。2回にタイガースが金本選手の13号ソロで先制し、4回に北海道が追いつくと、その裏、走者を一人置いて、金本選手に二打席連続となる14号2ランが出ます。
 さらに5回には赤星選手の適時打で1点差とし、中盤で3点差と早くもタイガースの勝ちパターンになります。
 そして6回は江草投手が抑え、7回からいつもの継投と思いきや、昨日2失点の久保田投手を起用せず、江草投手が続投。これが成功し、7回も0点に抑えます。
 ところが、8回から登板のウイリアムス投手が乱調で、1死から自らの失策で走者を二塁に出すと、適時打二つで1点差となります。
 しかし、北海道の反撃もここまで。その裏、鳥谷選手の犠飛でタイガースがダメ押し点を挙げると、9回は藤川投手が三人で抑えて試合終了。北海道の交流戦連覇はなくなりました。観客数は4万3千5百人ほどでした。

 東京ドームで行なわれた読売-福岡は内海投手と和田投手が先発。初回、福岡はいきなり無死満塁としますが、大村選手の適時内野安打のみの1点先制に止まります。
 その後、ソロ二本で一時期は読売が逆転しますが、6回に大村選手の適時二塁打を放ち、福岡が追いつきます。
 その後、7回に読売が先頭打者の安打と犠打で好機を作るも無得点。直後の8回表に福岡も同様の好機を作りますが、松中選手の安打で本塁突入した本多選手がアウトになり、こちらも得点できません。
 その裏、和田投手が1死から安打され、昨日本塁打の大道選手を迎えると、福岡は久米投手に継投。これが成功し、0点に抑えます。
 そして迎えた9回表、読売はクルーン投手を投入しますが、先頭の辻選手が安打すると、犠打失策と犠打で1死2・3塁に。続く本多選手の内野ゴロで福岡が勝ち越します。
 その裏、福岡三番手の柳瀬投手に対し、先頭打者が安打しますが、続く坂本選手が犠打失敗の後に三振し、さらに次打者の打席で、代走で入っていた鈴木選手が盗塁失敗します。
 ここで打席の途中ながら読売が代打に清水選手を送ると、福岡も二コースキー投手に継投。打席の途中で投打が変るという珍しい形になりました。そして、二コースキー投手が抑えて試合終了し、3対2で福岡が勝利。すでに北海道が負けていたため、福岡が交流戦初優勝を果たしました。これで交流戦開始4年で全てパリーグが優勝するという結果になっています。観客数は4万5千4百人ほどでした。

 結果的に唯一のデーゲームとなった、広島で行なわれた、広島-東北はルイス投手と岩隈投手が先発。6月に10勝投手同士が対決する、というのはかなり珍しいのではないでしょうか。
 0が並ぶような展開になるかと思われましたが、2回に2死1塁から横川選手が右翼席上段に2号2ランを放ち、東北が先制します。さらに続く3回には2死1・3塁からフェルナンデス選手が適時打を放って追加点が入ります。
 岩隈投手は4回まで3安打無失点に抑えますが、5回に1死から東出選手に安打された後、四球で走者を増やし、続く天谷選手の適時打で1点を返されます。しかし、栗原選手は併殺に抑え、最少失点で抑えます。
 そして、岩隈投手が6回を5安打2四球1失点で抑えると、7回からは田中投手が登板。交流戦終盤ならではの豪華継投となりました。そして、7・8回を1安打に抑えると、9回の1死満塁の好機で打席にそのまま立ちます。ここは粘って2-3にしながらも最後は三振に抑えられます。しかし、その裏を三人で抑え、3対1で試合終了となりました。
 田中投手は「3点差以内で1イニング以上」「連続本塁打されたら同点になる」「3イニング以上投げて交代完了」と、セーブがつく三つの条件全てを満たし、なおかつ無失点という、完璧な形で、プロ初セーブを挙げています。また、岩隈投手は「10勝対決」を制して11勝目で二人並んでお立ち台に。これまた貴重な光景と言えるでしょう。観客数は2万2千7百人ほどでした。
 なお、神宮の東京-合併球団と、横浜の横浜-埼玉はいずれも雨で中止でした。

2008年06月22日 22:19