2008年03月20日

パリーグ開幕戦、投手戦を制せず敗れる

 今日からパリーグが開幕となりました。千葉の開幕一軍ではシコースキー・アブレイユ両投手が入り、外国人枠の関係でベニー選手が二軍となりました。また、新人では、服部投手・根本投手・伊藤投手が登録されています。
 札幌で行われた北海道-千葉戦はダルビッシュ投手と小林宏之投手が先発。小林宏投手は初の開幕投手となりました。また、打順は4番までは昨年の定番でした。以下五番に大松選手が入り、ズレータ選手・里崎選手・オーティズ選手・今江選手という並びでした。
 初回、ダルビッシュ投手が三者凡退に抑えると、小林宏投手は三者連続三振と、ともに素晴らしい立ち上がりを見せます。2回もともに三者凡退となり、投手戦の様相を見せます。

 3回表に先頭の里崎選手が安打を放ち、以下2死2塁となりますが無得点。その裏、北海道も失策で同じく2死2塁となりますが、こちらも無得点に終わります。
 そして5回表、先頭の大松選手がストレートの四球で出塁し、さらに里崎選手の安打もあって2死1・2塁に。ここで今江選手が中前打を放つも、前進守備の森本選手の前に本塁突入できず満塁となります。続く西岡選手の放った一塁線の当たりはスレッジ選手が好捕。ベースカバーに入ったダルビッシュ投手との競争になり、同時かと思われましたが、判定はアウト。バレンタイン監督が猛抗議をし、ダルビッシュ投手も試合後に「セーフかと思った」と言ったほどの微差でした。
 さらに6回表は先頭の早川選手が三塁線を抜くも、ベースに当たって単打となります。続く福浦選手の犠打で二塁に進んだ早川選手は、意表の三盗見せます。これまた微妙なタイミングでしたが、判定はアウト。ここでも好機を生かせません。
 その裏、ここまで1安打無四球だった小林宏投手ですが、先頭の鶴岡選手に安打されます。そして犠打の後、森本選手の打球は小林宏投手・さらには西岡選手のグラブに当たりますが、ともに捕球できず内野安打に。さらに続く田中選手の初球が死球となり、1死満塁となってしまいます。
 続く稲葉選手に対し、小林宏投手は2-1としますが、ここでふくらはぎが痙攣し、降板となってしまいました。昨季最後の先発となった、CS第2戦でも同様の降板をしていました。札幌ドームとの相性でなければいいのですが・・・。
 ここで緊急登板したのは小宮山投手でした。やりなおしの「稲葉ジャンプ」で球場が揺れる中、得意の打たせて取る投球で遊ゴロに仕留めます。しかしながら、当たりが緩くて併殺が取れず、ついに北海道が先制しました。
 リードを貰った後のダルビッシュ投手は完璧な投球を見せます。一方、千葉のほうは、7回裏に福浦選手が打者走者と接触して負傷退場するなど、踏んだり蹴ったりの展開となってしまいます。なお、8回裏にはアブレイユ投手が来日初登板。いきなり詰まった安打を喫して犠打で進まれますが、後続を断って無失点で終えました。
 そして2番からの打順となった9回も三者凡退に抑えられ、4安打1四球で完封負け。千葉の投手陣も同じく4安打1死球に北海道打線を抑えましたが、惜しくも及びませんでした。
 観客数は超満員の4万1千126人でした。今の北海道での人気なら、当然とも言える満員と言えるでしょう。前売券発売時に、各スポーツ紙は中田効果などと書いていました。当時も指摘しましたが、この記事を載せた新聞社の取材能力がいかに低いかを実証した客の入りでした。

 ところで、今季から「試合時間短縮」を目指して、攻守交代や投球練習の時間制限を厳しくすることになりました。今日の中継では映りませんでしたが、土曜にオープン戦を観戦した時は、スコアボードに「経過時間」が表示されていました。
 確かに、四球連発みたいな感じな展開で試合がダラダラと長くなるのは困ります。しかしながら、このような投手戦の場合、早く終わりすぎるのもどうかと思いました。ちなみに、本日の試合は2時間23分でした。
 時間を管理するのは結構ですが、画一的に「イニング間は○分以内」とせず、試合展開や点差・現在時刻・中継状況によって調整してもいいのではないでしょうか。我が家はスカパーで観戦しているからいいのですが、これが地上波中継だと、「広告が終わったら、もう2死だった」などという事にもなりかねません。
 また、球場内の売店などにとっても、営業可能時間が減るわけです。そのあたりも大丈夫だろうか、とも思いました。
 話がずれますが、イニング間ネタをもう一つ。今日も札幌名物の「5回の場内整備時に流れるYMCAで、最後は整備員も一緒にYMCAを踊る」がありました。
 その中で、二塁担当の整備員さんが、踊りが終わった後、「やり残し」の部分にトンボをかけていました。その真面目さが妙に印象に残った試合でもありました。

 福岡で行われた福岡-東北は杉内投手と岩隈投手が先発。初回、いきなり無死1・3塁とした東北がフェルナンデス選手の適時打で先制し、さらに4回には礒部選手と高須選手の連続適時打で追加点を挙げます。
 岩隈投手は7回を4安打1失点に抑え、8回も二人の継投で抑えます。
 ところが、9回から登板の新守護神・ドミンゴ投手が大誤算。多村選手の内野安打の後に松中選手に二塁打されて無死2・3塁。ここで柴原選手が逆転サヨナラ3ランを放ち、福岡が4対3で勝利。7回途中から登板した久米投手が開幕戦プロ初登板初勝利を飾っています。観客数は3万5千7百人ほどでした。

 所沢で行われた埼玉-合併球団は涌井投手と金子投手が先発。1対1で迎えた8回表、ここまで4安打2四球だった涌井投手が先頭打者に四球を出すと、続く犠打を自ら失策してしまいます。その後、犠打と犠飛が出て、無安打で合併球団が勝ち越しました。
 金子投手は7回を6安打1四球ながらGG佐藤選手のソロのみに抑えます。以下は菊地原投手と加藤投手の継投で反撃を封じた合併球団が2対1で勝っています。
 観客数は2万7千1百人ほど。昨年開幕戦より5千人ほど増えていました。

2008年03月20日 22:00