2006年04月13日

「Web2.0」を具現化した家庭?

 今年あたりから「Web2.0」なる言葉が話題になっています。話題になるのはいいのですが、今ひとつ意味が分かりません。しばらく前に、数メートルしか離れていない所で「Web2.0を解説して大売れした本の著者」の生講演を聞く機会もありましたが、やはり分かりませんでした。
 そんな中、偶然見かけたサイトが、Web 2.0を実感するために、ユーザーが経験するべき10のことという題で、箇条書きにして解説していました。
 それによると、

  1. オンラインショップで買い物をする
  2. RSSリーダーでブログを読む
  3. Ajaxを利用したWebサービスを体験する
  4. Podcastingの番組を聴いてみる
  5. 「口コミ」情報を探してみる
  6. テレビを観ながらパソコンを使う
  7. Q&Aサイトで質問してみる
  8. 試験的サービスを利用し、サービス開発者に意見や要望を出してみる
  9. 「情報の共有」を経験する
  10. ブログを書く、読む、コミュニケーションする
だそうです。

 Web2.0の事が分からないわけですから、上記の行動が「Web2.0」であるかどうかを判断する事はできません。とはいえ、いくら何でもこれはちょっと違うのではないでしょうか。
 なぜならば、この条件を我が家に当てはめると以下のようになるからです。

  1. ネットで初めて買い物したのは約6年半前。前の職場では売る側だった。
  2. 今のRSSリーダーは既に三代目。
  3. Ajaxの代表として上記サイトで紹介しているGoogleMapは一時期愛用していたが、最近は同様にマウスドラッグでの移動に対応したMapionBBを愛用。
  4. 嫁さんはよくネットラジオを流しっぱなしにしている。
  5. 慣れない商品を買うときは、比較サイトなどで情報収集するのが普通。
  6. テレビを観ながらパソコンを使うのは日常茶飯事(特に野球開催時)。
  7. 4年ほど前、嫁さんはQ&Aサイトのポイントを使ってiMACを当てた。
  8. どこぞの掲示板用ブラウザに、嫁さんが要望した機能が実装された事があった。
  9. 共有とは違うかもしれないが、他人の体験談も掲載した当サイトの通勤定期券購入ページに検索サイトなどから来るアクセスは、トップページに準ずるくらいの数がある(特に3月から4月頭は多い)。
  10. 今月でMovable Typeを使いだして2年たった。
 つまり、これだと、我が家では既にかなり前から「Web2.0」の用件をほとんど満たしており、一部ではお釣りが来る計算となってしまいます。確かに、標準的な家庭よりもネットの利用は進んでいるとは思いますが、いくら何でも知らぬ間に「Web2.0」を習得(?)していたとは到底思えません。
 まあ、とりあえず「Internet Watch」に記事を連載する人でも、「Web2.0」の事をはっきり分かっていない、という事は分かりました。もっとも、そんなことが分かっても、結局の所、「Web2.0」ってよく分からん、という状況からは一歩も進んでいないので、あまり意味はないのですが・・・。

2006年04月13日 23:49