2005年08月29日

熱心で行き過ぎ?

 先週の続きになりますが、「体罰」などと称する教育現場での一方的な暴力についてまた書きます。大きく話題になった北海道の高校でも、先日発覚した岡山の高校でも、暴力が発覚した学校の関係者が「熱心さゆえに」とか「指導に行き過ぎがあった」などという談話を残します。つまるところこれは、問題となった暴力行為を「方法に誤りはあったが、教育の一環」だという認識している、と公言しているわけです。
 もちろん、大前提として、学校教育法に違反している行為を「教育の一環」とする事だけで十分これらの発言は論外です。しかし、それ以上に気になるのは、いったい、どのような論拠のもとに、彼らの暴力行為を「地位および体力的優位を利用しての、個人的な好き嫌いによる加虐行為」ではないと認定したか、という事です。少なくとも、北海道の高校の件での被害者の言い分を聞く限り、加害者の行動には「好き嫌いによる加虐行為」としか思えないのですが・・・。
 いずれにせよ、このような「教育者」の発言を読む限り、今後も同じような事件が発生した時に彼らがどうするかが分かります。もちろん彼らの目指すのは「暴力の根絶」ではなく、「より巧妙な隠蔽」になるでしょう。

2005年08月29日 23:55