2009年09月27日

提携クレジットカード

 6年ほど前、日経BPのIT系展示会に行ったとき、脇から声をかけられました。どこかの会社でのアンケートかと思って振り向いたのですが、そこで言われたのは「当社のクレジットカードに入りませんか?」というものでした。
 なんでこんな所でカード会社の勧誘なのか、と思ったのですが、そのブースはVISAでもJCBでもなく、聞いたことのないFMラジオ局でした。もっとも、聞いたことがないのは、私が向こう20年くらいラジオと縁のない生活を送っているからで、別にその会社がマイナーだから、というわけではありません。

 「すでにカードは持っているし、ラジオは聞かないので、カード会員になる意味はないのですが」と答えたのですが、向こうは「別にラジオを聞く必要もない。しかもこのカードは年会費永久無料で、Edyとelioがついてくる」と言われました。
 当時は仕事でオンラインショップに携わっており、elioには興味がありました。そこで、まあタダだし、胡散臭かったらすぐ退会すればいい、と思って加入しました。
 ところが、その勧誘文句には嘘はなく、無料で普通にカードが使えました。もちろん、ラジオを一切聞かなくても問題ありません。こうなると、既存のカードに金を払うのがバカらしくなり、そちらを退会してしまったほどでした。
 そのまま現在に至ったのですが、先日その会社から手紙が来ました。そこには、このラジオ局のカードサービスを来年一月をもって終了します、と書かれていました。
 自分の事を考えれば、理由はよく分かります。何しろ、そこのラジオを一切聞かない客に対し、無料でカードサービスを提供しているのです。もちろん、客がローンで買い物すれば利息の一部でも入ってくるのでしょうが、この消費不況の中、その収入もたかがしれています。時勢柄、カード事業が見直しの対象になるのも無理はありません。
 IT景気にわいていた当時と、今の差を改めて感じさせられた、クレジットカードおよびその終了通知でした。

2009年09月27日 22:34