2009年05月25日

報道上は流行収束?

 先週、あれほど大騒ぎになった新型インフルエンザですが、今週に入って報道のほうは一気に下火になったようです。
 つい数日前まで、「○○県で患者発見」というのが毎日報じられ、一方で薬局の店頭でマスクがなくなり、ネットオークションで高値になっている、などというニュースまで出ていました。あれからまだ一週間すら経っていないのですが、何か昔の事のように思えてしまいます。
 確かに、一部で行なわれた「学校閉鎖」の終了日が決まったなど、発生時の社会的なパニックは収束しました。しかしながら、別に決定的な対策が発見された、というわけでもなさそうです。

 ならば、今後も感染についての状況や、予防策ならびに体調がおかしくなった時の対処などについての最新情報を地道に伝えるのが本来の「報道」ではないかと思います。
 そう考えると、先週の大量報道は、芸能人の離婚だの泥酔だのと同じような観点での「売らんがため」的なものだったと思えてきてしまいます。
 もちろん、現在の商業マスコミにとっての「報道」というものが、私企業による収益追及手段の一つでしかない、という事は重々承知しています。とはいえ、人の健康に関する情報を、そのような「報道商材」の一つとして扱う、という事には改めて異様さを感じました。

2009年05月25日 23:18