2009年04月28日

弁当箱を持ちながら

 結婚して以来、昼は基本的に相方の作った弁当を食べ、それを洗っています。仕事は二回ほど変わりましたが、この習慣はずっと続いています。
 さて、今の職場ですが、下の階の休憩室で弁当を食べると、その弁当箱を持って受付の前を通り、上の階にある受付近くにある給湯室で洗う、という形になります。
 そんな中、弁当箱を持っていて歩いたら、下の階の受付に就職面接に来た学生さんと思しき人がいました。受付の内線電話のボタンを押そうかどうか迷っている感じです。

 自分も一年ちょっと前に面接を受けた身です。ましてや学生時代の就職活動で知らない会社に行くときの緊張感は、17年近く経った今でも覚えています。そこで「面接の方ですか」と声をかけました。
 さらに、面接の受付は上の階なので、そこまで案内することにしました。連れだって階段を上り、担当社員に取り次ぎ、学生さんの姿が見えなくなった後、給湯室で弁当箱を洗いました。
 その時ふと、自分が弁当箱を持ちながら案内していた事に気づきました。まあ、袋に入っているので、パッと見では弁当箱には見えないから、相手も変には思わなかったはずです。それに、就職面接に言って弁当箱を持った社員に案内されるなどというのはなかなかできる事でないわけです。気づきはしないとはいえ、その青年にとっても貴重な経験になっただろう、と思うことにしました。

2009年04月28日 00:38