2009年04月16日

情報の流し方と選択

[ 交通 ]

 何年か前から、JRの駅改札付近に電光掲示板が設置されるようになりました。一画面に表示できる文字は10文字程度の大きさですので、掲示される情報は文字を流す形で表示されます。
 したがって、パッと見ただけだと、何の情報を流しているのか分かりません。運が悪いと、「・・線は○○駅で乗客が線路に立ち入ったため、運転を見合わせております」という感じで、一番重要な「どの線が」が分からないまま、文字が延々と流れるのを見せられる羽目になります。

 そんなもん、ちょっと待てばいいだろう、と思うかもしれません。しかし、朝、駅につき、何やら尋常でない人の動きを見た際には、この文字が流れる時間はえらく長く感じられます。しかも、そこに表示される情報を元に、短時間で予定通り乗るか、他路線の振替にするかを判断する必要が生じるわけです。
 それに、「理由」など必要がありません。別にそれにより、復旧見込み時刻が分かるなら価値はありますが、そのような事はありません。それ以前の問題として、何度か書いたように、JRの発表する「理由」は平気で虚偽が含まれます。同じ事故なのに、車内では「転落」「故障」と言うのに、ホームでは「立ち入り」「点検」などと言っているのは日常茶飯事です。
 限られた面積なのですから、そんな信憑性のない事など省略し、単純に「××線○○駅-△△駅間が運休」と必要な分だけ表示し続ければいいわけです。その分かりづらい表示を見ていると、「毎日のように事故や問題が発生している事を知られたくないために、わざと一目で分からないようにしているのでは、と勘ぐりたくなります。
 特に今朝は、二日連続で電車が15分遅れた後だったため、より強く思いました。

2009年04月16日 23:56