2009年03月11日

母の力

 仕事で、一つ隣の駅近くにある事業所まで、A4インクジェットプリンタを運ぶことになりました。ホームに着いたところ、次の電車まで少々時間があったので、プリンタを置いて一息つきながら、「我ながらハードな事しているな」などと思っていました。
 すると、目の前に赤ちゃんを抱っこした母親が歩いてきました。極めて普通の風景なので、普段なら何とも思わないところです。しかし、今日は自分も重い物を抱えていただけに、普段と異なる印象を持ちました。

 その赤ちゃんとプリンタのどちらが重いかは分かりません。しかしながら、赤ちゃんはプリンタと違い、電車待ちの間に床に置いておくわけにはいきません。しかも、ホームでちょっとでも手を滑らせたら、大変な事になるため、気も抜けません。
 いまだに子供がいないので、これまであまり感じることはなかったのですが、改めて「母の力」の偉大さみたいなものを感じました。
 そして思いだしたのは、先日、身内が日記に書いていた、30年ほど前に行なった引っ越しでした。当時生後3ヶ月だった妹をはじめ、五人兄弟で東京から関西に移ったのです。一番年上の姉でも小学五年でした。しかも、父親は先に関西に赴任していたため、実質的な準備は母親だけでやっていたわけです。
 当時は、子供である上に、遠いところに行ける楽しさばかり考えており、母親の苦労など考えてもいませんでした。しかし、今振り返ると、その大変さは想像に難くありません。
 ひょんな事から、改めて親の力に驚くと同時に感謝させられました。

2009年03月11日 23:57